大事な人を大切に

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2015年6月3日書展の記事を書きました。
そのご本人が先ごろ亡くなられ、15日に偲ぶ会が行われます。


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                               「天命」



当日うかがえない私は連れ合いである彼女のところに行ってきました。
彼女は花屋さんです。
思いもつかないような、心で活ける花を見せてくれる人。

春浅いころあと2か月といわれ、「いままで頑張ってくれたのよ」と。
告知をうけてから亡くなるまでの彼との時間を少しだけ私に見せてくれました。
どちらも泣かないようにして、泣きました。

彼との告別の日、葬儀の花を是非にと頼まれた仕事があったそうです。
迷いに迷って「この人にとっても私と同じお別れの日と思い、やりました」と。
それ以来1日も休まず働いているそうです。

偲ぶ会は全くの無宗教で、献花して、ギタリストが演奏し、ジャズシンガーが歌います。読経はありません。
もちろん、書も展示します。
最初からお酒をのんで、楽しく偲ぶそうです。


彼女が伝えてくれる言葉はすべて、宝物でした。
彼の最後の言葉「ありがとう、感謝しているよ。向こうには友達もいるし、空も自由に飛べるし、何にも心配いらないよ。」
映画のシーンのようなその最後の時間の過ごし方が、この冬の哀しみを深くしないようにと願うばかりです。

別れ際、彼女が言いました。
「大事な人を大切に、大事な人を大切に、大事な人を大切にね」








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11月、すでに三度のお悔やみごとがありました。
私も冬に押しつぶされないように踏ん張って生きます。



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