映画館にて
上積み粘土から順に凍結とけてきて、本業に勤しまんとしているわたくし。
と、そこに悪魔のささやき。
「映画に行こうか」
というわけで簡単に悪魔に魅了され、観てきましたロードショー「レヴェナント」
珍しくたくさんの観客が居まして。
私が劇場で見たい映画はたいてい観客が少ないのでオドロキ。
そうですね、アカデミー賞作品ですから当然かもしれません。
どうやら年代的に近いお方が多いようです。
思い思いの席につき予告編開始。
あら、隣の席にご夫婦らしきかた。
と、いきなりプラスチックバッグをシャリシャリと。
そっとやろうとするほど気になるのは私の心が狭いから。
さあ、本編開始です。
字幕と映像を追いつつ導入部は進んでゆく。
さてこれからよね。
え?!携帯の呼び出し音!私の隣のおばさんです。
「切ったはずなのに。切ったはずなのに。切ったはずなのに・・・・・・・・」
繰り返される呪文とコール音はしばらく続きとうとう自分の手に負えず?隣に丸投げです。
そしてひそひそ言い訳呪文を語り合うふたり。
私、心狭いですけど大切なところなので黙殺。
お年頃の面々は中座の御用も発生したりして。
ところが背を屈めることもなくのそりとスクリーンを横切ってゆく。
しかもバッグにつけた鈴の音がりんりんと、ずっと通路を遠ざかる。
ウオーキングじゃないんだぜ!
心はもう狭い事この上ないけど、目指せ解脱。
ああ、ようやくラストシーン。
クレジットがあがってきます。
と。
続々と立ち上がって帰る人々。
それはまあ、よくある光景で、クレジットを最期まで見る人はどの映画でもそんなに多かったことはありません。
でも!
スクリーン中央で立ち止まりそうにしてバッグをいじっている。
連れらしい後続者も手を貸してとまる。
その段階で私の視界は完全に遮られました。
仏の歯いた、とうとう一言。
「見えない!」
中年のマナー悪すぎです。
映画館だけじゃないですがね。
人の振り見て我が振り直せ、の映画館でした。
映画?
う~ん、ディカプリオは丈夫だ!
てな感じかな、どうもすみません。