劣等感

TV普及以前の狭小山間地の田舎。
小さな小さな小学校での話。
私はその時まで一度も絵で賞をもらったことはなかった。



イメージ 1これは雪景色です。




これを描けと言われたら?
しかも小学生低学年。
画用紙と何の違いがあるの?!
どうあらわすの!


私には二人の兄があります。
妹が言うのもなんですが二人とも優秀です。

時は小学生時代。
夏、冬休みには絵を描く宿題が花形。

はっきり言って兄たちは達者でした。
らしく仕上げることは難ない事であったと思います。
でも…。

私には困難な事だった!
クレヨンの白は一本。
画用紙の白はひとつ。
知っている雪は白!


ある冬休みの宿題、冬景色を描いている時長兄がやってきて。
白い画用紙に白いクレヨンをただ塗りたくっている私に
「なにやってんだ馬鹿!雪はこうやって描くんだ!」
そういって現実に見えている色とは全く違うクレヨンの色をバシバシ塗りつけました。

それは、見えている色とは違う、でも、まったく冬景色でした。



兄が描いて私の名前で提出されたその絵は、私の人生最初で最後の金賞をもらってしまいました。


それ以来、私は絵を描くことが苦手す。
いま、描くのが好きになったのは自信を持てたからではなく、描いている時の心が好きだからだと思います。

へたっぴでもゆるしてくれる皆さんもいてることですし。
ありがとう♪




















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