陶芸家のいりぐち

明確な希望も強い意志も無くこの道が  イメージ 1
開けてしまいました。

当時私は26歳くらい。すでに曖昧。

ある夏の日、友人5人ほどで「今一番気になる人」を連れて集まろうという一泊の旅をしました。
その中に私が師と仰ぐことになる陶芸家の先生がいらして。
全道あちこちに教室をもっておられ、私の住む市にも教室が。

必ず教室を訪ねて下さいと言われ、後日行ってみることに。
そこで先生が「教えますから窯を焚いてください」と言われまして。
いま振り返ればこの段階で普通は迷いそうなもの。
でも、何の決心も躊躇もなく引き受けてしまいました。
1年ほど前仕事をやめていました。
めちゃくちゃ高収入の自営業を捨てて、さて。
心が迷い苦しく、そんな時でした。

イメージ 2 そして現在に至る。(笑)
         本当にそんなことで始まったのです。

教えると言われた窯焚きは「最初、この覗きから火先は見えません、最後は太陽のような光になったら火を止めてください。」
これだけです!
その時は灯油窯でしたので「風と油量が適切であればいいんです」って先生のこの任せっぷり!
そして先生は列車に乗って札幌へ帰ってしまうのでした。


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理にかなっていれば焚ける。
それはあまりに愚かな…。
低温の時は爆発の可能性が、高温になればバランス良いポジションは極狭くて熱はただすっぽ抜けてゆくので上昇しない。
そんなことはやってみるまでわからないでしょう?
愕然としながら太陽になるまで何時間でも焚かねばなりません。


ひたすら焼きました。    イメージ 4
わからないながら毎週ただひたすら窯を焚いていました。

週一回教室にやってくる先生の手伝いをしながら創る工程が体に入ってきます。
半年ほど窯を焚いたのち、創ってよしと言われ創作に。


  イメージ 5   創るってすごいことだ!



自分の中から流れ出てくるもの、そればかりの時代でした。
およそ、創作とは程遠い、内面を吐き出すばかりの…。


技術は未熟。でも何かが伝わるらしく、売りに        出せば求められました。 


それを経てようやく本当に「創る」世界へと踏み出し自分をさらす恐ろしさを知るまで、さらに何年もかかってゆくのです。

これは本当にいりぐちです。
ご希望はないかもしれませんが続編ありましょうぞ。

とっぴんぱらりのぷ~。




二兎を追う男さん、質問の答えになっていないですね。笑
迷走です、すみませぬ~。















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