捨て猫とミカン箱と橋の下

5月末に生まれた仔猫たち、目があきました。
まだまだ幼いですが順調らしいです♪
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もらってくださる方ありはしませぬかや。



TV普及以前の北海道。そのまた更に狭小山間地で育った私。
子供のころにはとかく兄弟の言葉に惑わされ思い悩んだむきも多いのではないでしょうか。
私はまったくそのくちでした。
そうです、いつも登場する兄がこのたびも暗躍のお話。

「おまえは橋の下で拾われたんだぞ」

子供にとっては身の毛もよだつ、わけもわからず不安のるつぼにほおりこまれる恐怖のキーワード!

「ミカン箱に入れられてたんだぞ」

あ~、見たことある!
この間拾ってきた仔猫がミカン箱に…!

違う違うと否定する私に兄は追い打ちをかけます。

「おまえの名前には父さんの字も母さんの字も使ってない。
じいちゃんばあちゃんの字もない。」

ここで「はっ!」としてグラグラの私。
7人家族なのに…。
私にしては最大の、世間的には最小の範囲。笑

「そしてなあ、名前には頭文字って言うのがあるんだ。」

かくして頭文字と言うものが何であるか、兄が書いた家族のローマ字名前。
その苗字と名前を円で囲む。

なんと!そこには私だけ共通しない頭文字。
7人家族なのに…。

もう、めちゃめちゃ絶望だ~っ!!



私はあまりにも父に似ていたのでやがて忘れましたが、小学生時代には晴れない疑惑でありましたよ。
捨て猫はたいていミカン箱と決まっていた頃。
子供もけっこう大変ですね。








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