秋田作品展の旅2018 その2 かけこみ寺


いつもジタバタ生きているので、作品展直前の私はもう生きた心地がしない。
余裕綽々で準備完了したことは記憶に無い。
いやはやお恥ずかしい事ですけれど。

そんな状況なので作品展に出発するまでの私は全く身勝手。

思い切り身勝手な私のお願いを聞いてくれる、この町にあるのが不思議なほど素敵な花屋さんが私の頼り。
作品をいかしてくれる花をお願いしなくちゃ。

出来上がってもいない花生けに「花を活けて!」と言い放ちます。
乾燥すらなっていない花生けの、せめて写真だけは持っていき「花を活けて!」
しかも写真1枚にごちゃっと写して大きさの比較ができるだろうと親切なふりの。
大きいのが○○センチ小さいのが○○センチ。
もちろんおよその話ばかりをまくしたてて焼き上がりの色も不明のまま。
そんな私の無茶な話を彼女は「ハイわかりました」とあっさり引き受けてくれます。




ほんの一部見てください

かなり口が狭いのになぜおさまる花を選べたんだろう

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花器だけで見ればどうしろっていうのだ~感なのに何故花を選べるか

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完成をみないでどうやって色を考え出すんだろう
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これなんかもう気持ちがスカッとしちゃう

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活けこみが私なのでそこは問題ありですが、彼女が創ってくれたからこその素敵な花なのです。
いつもいつも、彼女が創ってくれる花は素晴らしい。

運搬のためにグル巻きしてあるのでどんな組み合わせになっているのか、活けこむまでわかりません。
でも、組み合わせにも鮮度にも絶対的な信頼が。

初めてであったとき、私たちは無言で見つめ合い、瞬時にお互いの瞳の中を感じとり、そしてにっこり微笑みあいました。
「とても懐かしい人に会ったような気がする」
それが彼女の第一声でした。
私のなかにも温かいものがともって、その時から友達と思っています。

今や、花屋さんではあるけれどそれはそれは大切な、心のかけこみ寺となりました。



とっぴんぱらりのぷ~