#俳句、川柳

ぶーのうた

西へゆくのら猫捨てる冬の蚤 凍土(ツンドラ)に孤独死の罪くれて猫 使い方を間違っているらしいです。 くれたのは猫で罪びとは私のつもり。 凍土に孤独死の猫罪くれて こうなるの? 宿主をおいてゆくかや冬の蚤 蚤のうた?

月満ちて

北山にたなびく雲の青雲の星離(さか)りゆき月を離れて 持統天皇 み空行く月の光にただ一目相見し人の夢にし見ゆる 安都扉娘子 めぐりあひて見しやそれともわかぬまに雲隠れにし夜半のつきかな 紫式部 運よく月を眺めましたがこちらは連日夜の雨です。 何処…

手を

手をもいで足を切って目を突いて さようならの声が角をまがってゆく -

ことのは

心はパラシュートのようなものだ 開いていないと機能しない フランク・ザッバ 打ち込みて今に何かのあらわれて 歯いた -

然ればとて

こんなにも愛する力が残っていた 怠不苦 思ってもみない男の崩れざま 助川助六 秋の夜に二人で死んだ然りとても 歯いた 然もあらん然もありなん然ればとて 歯いた 人間の條件など言ふてくれるな人でなし 歯いた -

ここ

ここ 俊太郎 どっかに行こうと私が言う どこ行こうかとあなたが言う ここもいいなと私が言う ここでもいいねとあなたが言う 言っているうちに日が暮れて ここがどこかになっていく ここに挿入していた佐野洋子さんの絵を差し替えました。 「女に」谷川俊太郎…

自由に川柳

2014年12月4日病院の帰り途、夕張岳がとても美しくて。 医大病院待合室にて正露丸飲む 2014年12月6日21:27哀しきかな満月です。 師走6日満月裏切りびとにふさわしく フェミニストのふりをしているろくでなし お返しするわ放恣な男はいりませぬ 全、歯いた作…

そは懐かしき…

そは懐かしき冬といふ名の華の色 胸去らざるものは険しくてあり -

よすが

死ぬるまでの訪いちぎる君のことのは 死の床にありて君にあわん 逢えずともたがいのよすがと胸深く 住まわればかよいつめやふ龍神の村 どうぞあなたも孤独であってほしい雨 -

龍神

写真は許可いただきました 有夫恋すすめる人が道を説く 百人に会ってもひとり酒 龍神の村で生きよ愛走る ひとりで歩くおもひでの中きのうけふ 心からいとなむ思慕のみじかきを 。

船出

写真はいただきました さようならわたしの船がでる かんぬきをおろすはらはらと涙落つ 何の音あれは私が死んだ音

天変

刻んでも喪うものあり愛もまた 百雷万雷わたしをうて 愛に夢中の自分を愛し女を愛し忘れた男 愛よりもまえに魂に触れて 私の男むかしの服は着せませぬ 運命が変わるぽっかりお月様

おとなな夜♪

あとはただ忘れるためだけのいちにち一日 ゆらり盃の中映るボクは蒼い時代の瞳 逢えぬ夜の天に雨降る傘に降る