然ればとて

こんなにも愛する力が残っていた       怠不苦


思ってもみない男の崩れざま         助川助六




秋の夜に二人で死んだ然りとても       歯いた




然もあらん然もありなん然ればとて      歯いた



人間の條件など言ふてくれるな人でなし    歯いた











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