詩、短歌

       




        ……             俊太郎

     砂に血を吸うにまかせ
     死んでゆく兵士たちがいて
     ここでこうして私たちは抱きあう
     たとえ今めくるめく光に灼かれ
     一瞬にして白骨になろうとも悔いはない
     正義からこんなに遠く私たちは愛しあう




ここに挿入していた佐野洋子さんの絵を差し替えました。
「女に」谷川俊太郎詩集佐野洋子絵からの引用です。
著作権についての意見が寄せられましたので自主規制、て事です。
何時かあなたも出逢えますように。
素晴らしい絵と詩です。
イメージ 1
               佐野洋子 絵のあった場所





     アナタノ柔らかな肌に         怠不苦
     熱き唇を残そう
     ワタシガ愛した
     紅き烙印を残そう
     アナタノ密かな柔毛に
     ワタシノ指を絡ませ
     軽い痛みを与えて
     キオクニ残そう
     アナタノ豊かな胸に
     顔をうずめて
     コノママ眠りにつきたい
     ワタシガイル







だらしなく寝ながら握り飯を喰うさまよう旅の夏の終わりに                          
                         怠不苦